ロサンゼルスは車社会なのでレンタカーがあると便利です。むしろ、車がないと交通手段も限定され、観光の幅も狭まってしまいます。
今までにロサンゼルス空港や付近の市内の営業所からの利用体験談、ドライブルートや観光スポットを紹介してきましたが、今日は、改めてロサンゼルスからレンタカーを考えている方に、ロサンゼルスでレンタカーを借りてドライブするために必要な情報を全てまとめてみました。
スポンサーリンク
レンタカーがあれば何ができる?
市内の交通手段
ロサンゼルスはとても広く、各観光スポットを公共の交通手段で移動するのはとても大変ですが、レンタカーがあれば各地域ごとにまとめて周れるのでとても便利です。
例えば、インスタで人気のメルローズやハリウッド、ロデオドライブなどもレンタカーがあればまとめて一日で周ることができます。

国立公園やアウトレットへ
ロサンゼルスからレンタカーの利用目的として一番人気なのが、国立公園やアウトレットに行く事です。
ロサンゼルスから丸一日かけてヨセミテ国立公園やデスバレー、そして、日帰りでジョシュアツリーなどの国立公園を楽しんだり、有名なデザートヒルズアウトレットもレンタカーがあれば1時間半ほどで行くことができます。

陸路の移動
日本から直行便の無い(少ない)地域に行く場合は、ロサンゼルス空港を利用し、そこからレンタカーで移動するのが便利です。
特にラスベガスやセドナ等の1日で移動できる距離にある場所へ行く場合は、たとえ2人の旅行でも、ロサンゼルスから飛行機で行くよりレンタカーの方が断然割安な場合が多いです。
そして、レンタカーの借出し場所と返却場所が異なるワンウェイレンタルは、カリフォルニア内や、ラスベガスやアリゾナなどの近隣の主要な空港では無料の場合が多いです。
無料区間やワンウェイ料金は各社異なるので、利用したい区間によって、いくつかレンタカー会社を調べてみると良いと思います。

ロサンゼルス周辺のドライブルートや体験談はこちらをご覧ください。上記で紹介したスポットやその他ロサンゼルス近郊でのレンタカー やセドナ、ラスベガス、サンフランシスコなどへのワンウェイレンタル体験を公開しています。
ロサンゼルスでレンタカーするための条件
大手レンタカー会社では年齢制限があり、21歳以上でないと車を借りることができません。
また、その他レンタカーを借りるために必要なものは下記のとおりです。
- 日本の免許証
- 国際免許証、または免許翻訳サービス
- 運転者名義のクレジットカード
ハーツレンタカーやダラーレンタカーは運転免許証の翻訳サービスが無料でその日にオンラインで作成できるので、便利です。
おすすめのプラン
私のおすすめはフルカバープランです。
大手レンタカー会社は各社名前は違えどフルカバープランという、現地でレンタカーにかかる税金・サーチャージ、各種保険、そして返却時のガソリン満タン返しが不要のオプションが付いたプランがあります。
レンタカー料金の支払いは2タイプあり、現地で払うものと事前に日本で払うものがありますが、ほぼ内容は同じなので、特に神経質にならずに安い方を選んだ方が良いです。
そして、なぜこのフルカバーのプランをおすすめするかは下記の通りです。
レンタカーの税金・サーチャージは高い
レンタカーには消費税のほかに車両登録料、カリフォルニアツアーリズムフィーなどのサーチャージがかかってきます。特に空港の場合は空港利用料やカスタマーファシリティーチャージ等もあり、結局借りてみると予約の料金より大幅に高くなることがほとんどです。
その為、初めから最終的な料金が明確なフルカバーのプランの方が安心です。詳しくは「ロサンゼルス周辺・レンタカーの税金について」をご覧ください。
また、下記で説明しますが、ロサンゼルスのレンタカーは空港で借りるのがおすすめです。
保険は必要
日本から予約をするプランには、ほとんどの場合CDWやLDWという借りた車の損害を補償する保険がついてきます。しかし、アメリカで一番怖いのは、対人や対物の補償です。
対人や対物の補償は事故の規模や裁判等、様々な状況で金額が変わりますが、個人では払いきれない額になることもあります。その為、追加自動車損害賠償保険は絶対に入ったほうが良いです。そして各社での追加自動車損害賠償保険の呼び名は下記の通りです。
- ハーツ:LIS
- エイビス:ALI
- バジェット・ダラー:SLI
- アラモ:EP
この追加自動車損害賠償保険は割高で、シンプルなレンタカーのプランにこの保険を追加するなら、先ほどおすすめしたフルカバーのプランに最初から申し込みをしたほうが楽で安いです。保険内容について、詳しくは「保険の種類を知ろう」をご覧ください。
ガソリン代も含まれていた方が良い?
フルカバーのプランは返却時にガソリンの満タン返しが不要です。料金的に考えると、長距離を走らない人には少しもったいない感じもしますが、とても便利です。というのも、市内での利用ならまだしも、空港を利用して返却する場合は、高速の渋滞も日常茶飯事でガソリンスタンドに寄るのもかなり時間のロスで、さらに、ガソリンスタンドでの支払いは店舗内に入る必要があるので、これもまた時間のロスです。
価格面だけではなく、このガソリン満タン返し不要のオプションは時間短縮にもつながるのでとても便利です。
会社の選び方
各社の特徴と会社の選び方は「アメリカ・レンタカー5社を利用して分かった各社の特徴と比較」をご覧ください。
エイビスかハーツで借りる場合は事前に会員登録をすると楽です。カウンターでのやり取りについて英語が心配でも、事前に会員のページでオプションや保険の希望を入力できるので、強引なセールスなどにもあわずに済みます。
さらに、ハーツの場合は会員登録をしていれば、ロサンゼルス空港ではカウンターでの手続きは無く(初回利用の場合は免許とクレジットカードの確認があります)、現地に到着したら直接車に乗り込み出発できます。
営業所選び
私は市内からの利用よりロサンゼルス空港からの利用を強くお勧めします。
なぜ空港からの利用をすすめるかというと、市内と比べるとレンタカー営業所の規模が違い車の在庫数もけた違いです。在庫数が多いと、貸出時の車に万が一不備があった場合も融通が利きますし、利用できる車が戻ってきていない(準備できていない)等という事もまずありません。実際ロサンゼルスの営業所に行っていただければ市内の営業所との規模の違いが一目瞭然だと思います。
また、市内の営業所では、在庫を止めておく駐車場スペースに限りがあるので、SUVやミニバン、コンバーチブル等の特殊な車の種類が少なく、ミニバンを頼んだのに大きなSUVになったり、予約した車種と違う車になってしまう可能性が高くなります。
空港からだと、色々かかってくる税金やサーチャージが多くなってきますが、フルカバーのプランであればプランの料金に含まれるので心配しなくて大丈夫です。

車種クラス選び
ロサンゼルスのレンタカー会社の車種ラインナップはアメリカ車・日本車・韓国車が大半をしめます。車選びも旅の楽しさを左右する重要なポイント!という方は、現地で自分の乗る車を選べるハーツかアラモがおすすめです(ロサンゼルス空港の場合)。

この2社は、広い駐車場に各クラスごとに車が並んでおり、その中から自分の好きな車を選んで乗ることが可能です。特にハーツは各クラスごとに置いてある車も種類が豊富です(SUVやコンバーチブル、ミニバン等の特殊なものでなければ、日本車も各ラインナップに1台以上はあると思います)。
一般的に車種クラスはコンパクトクラスが移動手段としては人気です。これはロサンゼルスに限らず、日本からの海外レンタカーではコンパクトが人気のようです。私のおすすめは走行性をとり、インターミディエイトかフルサイズです。「ミッドサイズとフルサイズクラスはだいぶ差がある?」も参考にしてみてください。
また、コンバーチブルクラスやSUV系も車を楽しむという面では良い車だと思います。6人以上が乗車できる車は7名乗りのミニバン一択になります。ただ、7名フルに乗車して、ロサンゼルスに1週間くらい滞在する荷物も7名分車に積むのは難しいと思います。
各車種クラスの詳細は「レンタカーの車種クラスについて」をご覧ください。
カーナビ等のオプション
モバイルWi-Fiを利用
日本からモバイルWi-Fiを持ってきていればカーナビは無くても事はたります。
ただ、ソフトバンクのアメリカ放題的なWi-Fiは頼りにしないほうが良いと思います。というのも、アメリカのモバイルネットワーク(モバイルWi-Fiや普通の携帯でも)は都市部を離れると一気に受信感度が下がります。私は2017年にソフトバンクのアメリカ放題を利用しましたが、受信感度が良い時にSNSに写真をアップしたり、通話したりするにはとても便利なサービスでしたが、このサービスは都心部でも受信がいまいちだった覚えがあります。
特にロサンゼルスでレンタカーを借りて国立公園巡りや他州までドライブをする方は、モバイルWi-Fiを借りるか、GPSのカーナビを借りたほうが良いと思います。ニューオーリンズまで行った時は場所を選ばないと中々電波を受信してくれませんでした。
事前に地図をダウンロードしてオフラインで地図アプリを使うという事もできるのですが、ネットが使えないスマホって意外に不便です。
スマホをナビにしようと考えている方は、エイビスで車を借りると、iPhoneやアンドロイドのスマホを車のモニターで操作できるCarPlayがついてくる可能性もあります。

ポータブルのカーナビやトラベルタブレット
アメリカでよくあるポータブルのカーナビですが、これは受信感度を考慮すると意外に優秀です。しかし、ナビとしてしか使えないという事と、都市部の入り組んだ道であってもスマホのナビで事はたりてしまうので、ナビ代にお金を使うよりはモバイルWi-Fiを借りたほうが良いと思います。
もし、万が一何も準備せず、アメリカまで来てしまったら、トラベルタブレットを借りるのも良いと思います。これは、考え方的には現地でスマホを借りるのと同じ感じです。値段は1日20ドルくらいしますが、日本への無料通話も付いてきます。

ロサンゼルスで借りれるカーナビや、トラベルタブレットの日本語設定は「ハワイのナビ・GPSとトラベルタブの日本語設定方法を解説」ご覧ください。ハワイと書いてありますが、基本的にロサンゼルスでも操作は同じです。
その他のオプションは「レンタカーのオプションについて」をご覧ください。
レンタカーの借り方・体験談
ロサンゼルス空港からレンタカーを借りた体験談を会社ごとに紹介します。
ハーツ
ハーツの空港営業所はアルティメイト・チョイスが使えるので、自分の乗る車が選べます。ゴールドメンバー(初回登録時を除く)はカウンターに立ち寄らず車をピックアップできるので早いし、簡単です。
色々なキャンペーンを頻度良く展開しています。HowtoRoadTrip限定のキャンペーンも不定期で展開しています。今後、もっとキャンペーンをできるように頑張ります!
アラモ
アラモはアラモセレクトが利用できるので、自分の乗る車が選べます。また、チェックアウトは日本語対応のキオスクがあります。
日本円建てのプランはHowtoRoadTripから申し込みをすると10%引きです。
エイビス
エイビスはCarPlayが付いた車がおおく、スマホをナビとして利用するにはとても便利です。車のモニターでスマホの地図を見たり音楽を操作できます。営業所規模は一番大きいと思います。
HowtoRoadTrip限定のキャンペーンも不定期で展開しています。今後、もっとキャンペーンをできるように頑張ります!
バジェット
とてもスタンダードなレンタカー会社です。価格的にお得なのと、21~25歳までの方にはアンダーエイジ料金がかからないプランがあるので、とてもお勧めです。
クレジットカードの優待が豊富です。JCB、マスター、VISAを利用の方は割引もチェックしてみてください。

利用時の注意点
有料道路
特に質問が多いのは有料道路の使い方です。 ロサンゼルスの空港から貸し出しの場合はほとんど の車に有料道路の支払い装置がついています。 しかし、有料道路を使う機会はほぼないと思います (私はロサンゼルス近郊に住んでいますが、最後に有料道路を使ったのがいつだったか覚えていないくらいです) 。
さて、ロサンゼルス近郊の有料道路は、日本の高速道路のような全レーンが完全な有料道路は少なく、例えば5レーンある高速道路の左の2レーンが有料道路のようになっています。有料レーンは交通量も少ないので利用のメリットは一応あります。また、このような有料道路は区間ごとの料金が決まっているわけではなく、交通量に合わせて金額も変動します。
注意点としては有料区間の前にゲートがなく、いきなり利用していたレーンが有料になったりしてしまうので、有料道路支払い装置は常にオンにしていた方が良いです(使用しない場合はオンにしてても料金はかかりません)。逆にオンにしていないと利用料ではなく罰則金がかかります。詳しくは「アメリカの有料道路の使い方」をご覧ください。

その他
一般的な交通ルールや、有料道路の使い方、ガソリンの入れ方、注意事項は「利用方法」を確認ください。
走行で注意が必要とすれば、車間距離だけはしっかりとるようにしてください。高速道路で100キロ以上のスピードが出ているにもかかわらず、車間が近いのと急ブレーキが多いです。特に、通勤時間の高速道路はどこも交通量が激しく、交通事故も多いです。

おすすめのまとめ
- 国際免許証か各社の免許翻訳サービスが必要。ダラーとハーツなら無料で免許翻訳ができる。
- ロサンゼルスでレンタカーするなら空港から利用するのがおすすめ。営業所の規模が違う。
- エイビスかハーツで利用するなら事前に会員登録すると現地の手続きが楽。
- 現地で車を選ぶならハーツかアラモで利用する。ハーツの方が車種ラインナップが多い。
- 利用プランは迷わず保険税金の含まれたフルカバーのプランの方がお得。
- 車種クラスは特にどんな車が良いと希望がない場合はインターミディエイトかフルサイズが良い。
- ナビを借りるよりは日本からモバイルWi-Fiを持ってくると良い。
- スマホをナビに利用するならエイビスだとCarPlayが利用できる可能性が高い。
その他ロサンゼルス関連のレンタカー情報は「ロサンゼルス周辺情報」をご覧ください。