今までアメリカで色々なレンタカー会社を利用してきた経験から、皆様がレンタカー会社を選ぶ参考になればと、私が思うレンタカー会社(ハーツ・エイビス・ダラー・アラモ・バジェット)の特徴についてまとめたいと思います。
最初にこの記事を書いてからだいぶ年月も経ち、各社の内容も変わってしまったので改めて2024年7月現在、書き直しました。
レンタカー会社の比較
価格 VS 車の質
まず、アメリカのレンタカーはプレミアムブランドと、レジャーブランドに分かれます。
詳しく書くと、ハーツ(プレミアム)のレジャー向けがブランドがダラー、エイビス(プレミアム)のレジャー向けブランドが バジェット、そして、日本では展開していないエンタープライズレンタカーのレジャー向けがアラモと言う具合です。
プレミアムブランド
レジャーブランド
もちろんビジネス利用・レジャー利用問わずにどのレンタカー会社を使っても問題はありませんが、プレミアムブランドの方が比較的「新しく、走行距離も少なく、きれいな車」が揃っています。
ただ、あくまでも「新しく、走行距離も少なく、きれいな車」と言うのは会社別・営業所別の相対的な判断になります。例えば、ロサンゼルスのハーツはロサンゼルスのダラーより「新しく、走行距離も少なく、きれいな車」が多いですが、ロサンゼルスのハーツをハワイ島ヒロ空港のダラーとは比較できないです。
さて、価格についてはプレミアムブランドの方が高く設定してあります。その為、価格差云々より現地で少しでも良い車をと考えるのであれば、プレミアムブランドのレンタカーを利用するのが最善です。車の質以外にもプレミアムブランドの方が対応が良いです。まれに、ダラーよりハーツ、バジェットよりエイビスの方が価格が安く設定されているという逆転現象が起きている時は迷わずプレミアムブランドを選びます。
逆に、車は移動手段と割り切って値段を優先する場合はレジャーブランドから借りるのが良いです。基本的にはプレミアムブランドよりは安いです。そして、レジャーブランドであっても新しいきれいな車が割り当てられるラッキーな時もあります。
手続きの簡単さ&早さ
レンタカー会社別に手続きの「簡単さ&早さ」が著しく変わるという事はほとんどありません。そして、どの会社もそれぞれが展開する会員サービスを利用する事で手続きを簡略化できます。
しかし、日本からしか予約できない保険込みのお得な料金設定を利用してレンタカーをする場合、現地の会員サービスを利用できるのは現状ハーツとエイビスだけになります。ともに無料で会員になれるので、ハーツやエイビスを利用するのであれば会員になった方が良いです。
会員になるメリットは、支払いカードや免許証の情報を登録しておけるので、現地では余計な契約手続きの時間を省けます。多くの空港営業所ではレンタカーカウンターに立ち寄る必要もなく、掲示板で自分の名前を確認後に直接駐車場で車をピックアップして出発できるので、ものすごく簡単で素早く車を乗り出すことができます。
また、会員であるメリットは比較的良い車を割り当ててもらえます。こちらも相対的なもので、同じ営業所から同じクラスの車を借り出す場合は会員である予約の方に良い車を優先的に出すというイメージです。
会員になって初めてのレンタル会員登録後の初めてのレンタカーでは現地カウンターでクレジットカードの登録などが必要になります。そのため、会員専用の優先カウンターにて免許証やクレジットカードの登録が必要になります。
車を選びたい
最近大きな空港営業所で増えてきているサービスで、駐車場にクラスごとに並んでいる車から自分で乗る車を選べるサービスです。
具体的にはハーツやアラモで利用可能です。
ただ、どの車種クラスでも利用できるというわけでもなく、また、混み具合によっては車を選べない場合もあります。
アメリカの国立公園巡り等、長距離のレンタカーの予定がある方はこの車が選べるサービスがあればスペアタイヤのついた車を選べたりと重宝します。詳しくは「アメリカで長距離運転する時の注意点」をご覧ください。
免許サービス
アメリカ本土でレンタカーをする場合は日本の運転免許証と国際運転免許証、もしくは各社が発行する免許翻訳サービスを利用する必要があります。
現在、ハーツ、ダラー、エイビス、バジェットの4社が無料でオンラインで免許翻訳サービスを発行できるので、アメリカ本土でレンタカーを利用する場合はこの4社が便利です。
もちろん有料でも良ければアラモレンタカーも翻訳サービスはあるので利用はできます。
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ワンウェイレンタル
アメリカのレンタカーは「ホノルル空港から車を借りてワイキキ市内の営業所に返却」や「ロサンゼルス空港から車を借りて国立公園巡りをしてからアリゾナの営業所で返却」等、借り出した営業所と返却する営業所が異なるワンウェイのレンタカー利用も一般的です。
効率よく観光を楽しむ場合や移動手段としてレンタカーを利用する場合等、ワンウェイのレンタカーは何かと便利です。
ただ、ワンウェイのレンタカーが追加料金無しで利用できる区間もあれば追加料金がかかる場合もあり、さらにはワンウェイの利用ができない区間もあります。
ワンウェイレンタカーの可否、無料区間や追加料金の金額はレンタカー会社によって異なるので複数の会社で調べるのが良いです。
例えば、最近ロサンゼルスからアリゾナまでの400マイルのワンウェー利用でレンタカーを借りましたが、アラモはこの区間のワンウェー利用料は無料でした!その為、飛行機での移動より安く済ませることができました。ワンウェイレンタルを検討している場合は区間に限らず「ロサンゼルス~フェニックスの移動はレンタカーが安い」を参考にしてみてください。
カーナビの類
昔はカーナビの類はオプションでしたが、今ではほとんどの車にCarPlay(もしくはAndroid Auto)対応のモニターが付いていてます。
これは、自分のスマホにつないでナビの様に使えるシステムでとても便利です。詳しくは「レンタカーのカーナビ事情 | アメリカ・ハワイ」をご覧ください。
営業所の善し悪し
ここまでで書いているレンタカー会社の特徴はあくまでも各社を一括りにした一般的な情報です。
良くレビューサイトであそこの営業所のA社はダメでB社は良い的な内容も目にしますが、私のレンタカー経験上、どこのレンタカー会社も当たりはずれがあります(私ほどに各営業所で店員に話しかけて情報収集している変わり者が他にいるかわかりませんがあくまでも私の経験上の話です)。
例えば、すごい繁忙期で在庫がとてもくたびれた車だけという場合もありました。日本から旅行でくる場合はかなりがっかりするパターンです。しかし、この状況は現地でどうあがこうがどうしようもないです。
ホスピタリティーや対応の具合に関してはレンタカー会社やその営業所によって質が異なるというよりは、同じ会社の同じ営業所であっても対応する係員によって変わってくることが多いです。隣の店員と話しながらかなりぞんざいに扱われて古い車だったりすると、イラっとしてしまう事もあります。
その為、レンタカーは自分の納得した金額で予約したクラスの車を借りるというサービスなので、車を借りる以外の過度な期待はせずに予約した車を借りれたら良しとするという程度に考えておいた方が幸せになれます(もちろん、笑顔でハッピーな係員もいるので、あまり最初から悪いイメージを持つ必要もないですが)。
最後に
最近では行った先ではほぼ全部のレンタカー会社で車を利用するという暴挙に出ておりますが、それでも各社私の認識とは異なることもあったりするので、「どこのレンタカーで借りれば完璧!」という答えはありません。
ただ、相対的に見て価格重視だったり、車を選べるかに重きを置いたり、また、走行距離など比較的新しめの車に乗りたいなどと言った目的があれば、それに応じて利用するレンタカー会社を選ぶことになると思います。
皆様もレンタカー会社を選ぶ場合は何を重視するかを明確にして、必要十分であるレンタカー会社を選ぶのが良いと思います。