今日はレンタカーのタイヤのトラブルの対処法についてです。
つい先日、借りた車のタイヤに大きな傷があり、またまた新たな経験をしてきましたのでシェアできればと思います。
タイヤのトラブル発生
ロードトリップ中にガソリンスタンドで休憩中、たまたまタイヤを見ると大きな傷を発見しました。
走行中縁石に乗り上げたりなどは一切なく何か思い当たる事もないので、たぶん車を借りた時にはすでについていた傷と思われます。それにしても車の借り出し時にはしっかりと車の不具合を確認するようにと皆さんに言っているのにこんな大きな傷を見逃していたようです。。。
そして、このまま走らせるのは危険と判断し、ここからはどうやって対応したかを紹介します。
対処方法
前提条件
今回説明する方法はタイヤのパンク、もしくは私の様にパンクはしていないが走行は危険な状態に対する対応です。
車を走行中にタイヤがバーストしてしまって車が動かせない場合などはレンタカーの鍵についているロードサイドのサービスに電話をしすぐに救援を呼んでください。
レンタカー会社へ連絡
まず第一にレンタカー会社に電話してください。契約書を入れたレンタルジャケットなどに連絡先が書かれていると思います。営業所に繋がらず自動音声でカスタマーサービスにつながる可能性もありますがどちらでも構いません。
私は車の借り出し・返却予定の営業所へ連絡しましたがなかなかつながらなかったので、一番近くの営業所に電話をして話をしました(どのみち車を持って行く営業所になるので)。
ある程度英語に自信がある方は、出来れば営業所と直接電話で話せた方が代替えの車の在庫状況もその場で話ができるので楽です。
電話がつながったら契約書番号と契約者の名前を伝え状況を説明します。今回私はタイヤのパンクではなく深い傷があると電話をしたので、係の方から詳しい状況が見たいから写真を送ってくれと言われました。その後、パンク同様にこのまま走行するのは危険と判断されました。
状態の呼び方:タイヤのパンクは英語でFlat tireと言います。また、今回の私の傷のようなものはSlashと呼び、中のチューブのダメージでタイヤがボコッと膨れている様子はTire bulgeと言います。場所の呼び方は日本と同じでタイヤ面をTread、側面をSidewallと呼びます。
スぺアタイヤがある場合の対処法
私の場合は運良く車にスペアタイヤがあったので(スペアタイヤをつんでない車もあります!)、自分でスペアタイヤに交換して一番近くの営業所で車を交換してもらいました。
もちろん、電話でスペアタイヤがついている車である事、そして自分でタイヤの交換も可能である旨伝え、レンタカー会社の許可を取ってからです。
また、スペアタイヤが自分で交換できない場合はロードサイドのサービスを呼び、スペアタイヤに交換してもらう方法しかありません。
スペアタイヤがある車の場合これが一般的な対処法になると思います。
スペアタイヤが無い場合
このケースはロードサイドのサービスを使い最寄りのレンタカー営業所までレッカーしてもらいそこで車を交換してもらうのが一般的です。
私の様に車が走行できる状態でさらに事前に営業所に電話で許可を得ている場合は、ロードサイドサービスを使わずに最寄りのタイヤ屋さんに行きタイヤの応急処置を施してもらうことも可能だそうです(あくまでもパンクなどで応急処置で対応できる場合です)。
その際途中で何かあっても自己責任になります。その後は出来るだけ早く最寄りの営業所へ行き車を替えてもらってください。
自分でタイヤ屋さんに行く方法は、ロードサイドのサービスに加入していない方が出費を抑えたい場合や、ロードサイドのサービスを待つ時間を省きたい方(場所によってはロードサイドのサービスが来るまでにすごく時間がかかるので)がとる手段だそうですが、あくまでも営業所に許可を取ってからの話です。
車の交換について
レンタカー会社からしても突然の出来事なので、車を営業所に持って行っても次の車をすぐに用意できない場合もあります。特に最寄りの営業所が小さな営業所の場合はミニバンやSUV等のスペシャルティーカーの場合は待たされることも多いそうです。
私は30分くらいで車を用意してもらえました。これはラッキーだと思った方が良いようです。
旅を早く続行したい気持ちもわかりますが、これに関しては待つしか仕方がありません。また、ロードサイドのサービスも直ぐに来てもらえるわけではないので、もうこうなったらタイヤの対応で1日潰れるのを覚悟した方が良いです。
費用にまつわるお話
タイヤ交換の費用について
良く、自車両損害賠償の保険ではレンタカーのタイヤのダメージはカバーできないようなとらえ方をしている人も多くいますが、実際はタイヤの交換費用は保険でカバーできるので無料です。
もちろん未舗装道路を走ってのパンクや、何らかの形で故意にパンクさせてしまった場合は新しいタイヤの金額とその他諸々の手数料が請求されますが、普通に運転している分にはタイヤ自体の金額は全て保険でカバーされます。
私の場合は保険の手続きすら必要無いと言われました。
ただ、だからと言って全て無料ではありません。
どんな費用がかかる?
タイヤの交換で費用がかかるケースは自分でスペアタイヤに交換できないのでロードサイドサービスを利用した場合や、ロードサイドサービスを利用して最寄りの営業所までレッカーをしてもらう場合です。
これらロードサイドのサービスは事前にオプションに加入していなくても利用する事ができます。しかし、自分のいる場所まで来てもらう出張費用やサービス費用、また、営業所までレッカーをする距離によってはかなりの金額がかかってしまいます。
ちなみにレッカー代金は1マイルあたり4~10ドルくらいが相場だそうです。
逆に、ロードサイドサービスのオプションに加入していれば、この費用もある程度カバーされます。例えばハーツの場合は下記の補償額以内で収まれば、特に追加の料金はかかりません。(参考:プレミアム・エマージェンシー・ロードサイド・サービス)
- キー閉じこみ:1レンタル最高USD 250.00
- バッテリー上がり:1レンタル最高USD 250.00
- スペアタイヤへの交換:1レンタル最高USD 250.00
- レッカー費用:1レンタル最高USD 250.00
- 燃料切れ:1レンタル最高USD 250.00
- カギの紛失:1レンタル最高USD 500.00
※ レッカーの費用は日本語サイトには記載がありませんが、英語版に記載されています。
費用のポイント
まとめると、自分で営業所まで車を持って行けさえすればタイヤの交換だけなので特に追加で費用が発生する事はありません。また、ロードサイドのサービスに加入しているのであればレッカー費用等は各社既定の上限金額までは保証されます。
もしロードサイドのサービスに入っていない場合は想像以上に高くつく場合もあります。
その他知っておくべき事
トラブル回避策
ここまででなんとなくわかっていただけたと思いますが、スペアタイヤがある車を利用する方が無難です。特に国立公園巡りや長距離の移動をされる方は、保険に入るのと同じくらい安心度が上がります。
その為、トラブル回避の万が一を考えてレンタカーを借りるのであればハーツレンタカーやアラモレンタカーなど、現地にて自分で乗る車を選ぶことができるサービスを行っているレンタカー会社から車を借りる方が無難な気がします。
ただ、この2社もあくまでも大きな空港営業所からのみこの車を選べるサービスを実施しているので選べない時は運次第になってしまいます。
スペアタイヤの走行速度と走行距離
アメリカでスペアタイヤを装着した時の走行速度の上限は一般的に時速50マイル(時速80キロ)と言われています。また、私の利用した車のスペアタイヤには大きくその表記がされていました。
スペアタイヤで走行する場合は可能な限り高速道路は使わず、もし高速道路を使う場合は一番右のレーンをハザードランプを付けて走るようにしましょう。
さらに、スペアタイヤで安全に走行できる距離は50~100マイルほどで、私が利用した車のホームページには上限が70マイルまでと記載されていました。
国立公園巡り中等で近くの営業所まで70マイル以上ある場合はスペヤタイヤで可能な限り営業所の近くまで行き、そこからロードサイドのサービスを使うしかないようです。
ガソリン代
レンタカー利用プランに返却時のガソリン満タン返し不要サービスはあくまでも最終的な返却時のみに適応されるので、車の交換の際は自分でガソリンを満タンにして返却するか、レンタカー会社にガソリン代金を支払う必要があります。
状況によってはかなり損した気分になるかもしれませんが、そういうルールなので従うしかありません。
最短で旅に復帰
あくまでも車が動かせる状況であるのが前提ですが、最短でトラブルから復帰する方法はできるだけ自分が動く事です。
上記で説明しましたが、近隣のタイヤ屋さんで応急処置をしてもらいレンタカー営業所に車を持って行く方法はロードサイドのサービスに入っていれば全く必要のない事です。しかし、ロードサイドのサービスが自分のところまで来るまでにどれくらい時間がかかるかもわからず、さらにそこから一緒にレンタカー会社へ移動となるとかなり時間のロスに繋がります。
それであれば自分が動くことで最短で処理を進める事ができます。
ただこういった対処法は一般的な方法ではないので、カスタマーサービスではなく直接営業所の担当の方と話す必要があり、ある程度の英語力も必要になります。また、早く営業所まで戻ったところで次の車が無い場合もあるので、しっかりと担当の方と話ができるのが条件です。
最後に
今までは各レンタカー会社さんから過去にあった色々な緊急事態のケースのお話を参考に対処法等を皆様にシェアしていましたが、今回、まさか自分の乗っている車が!という驚きと共にこのパンクはとても良い経験になりました(笑)