いつもはレンタカーのことばかりですが、今日はアメリカの国立公園を巡るロードトリップの際に私がいつもどのような基準でホテルを選んでいるかを皆様の参考になればと紹介します。
ホテルの選定の基準
はじめに私がホテルを選ぶ際の基準を紹介します。
基準は単純明快で、ロードトリップ中は特にホテルを楽しむこともないのでできるだけ安く利便性&安全性の高い場所かつ、装備が整っているホテルを選びます。
そのため、高級ホテルを探そうとする人にはこの記事は参考にならないかもしれません。
安すぎるホテルは避ける
まず第一に見るのは滞在予定エリアのホテルの価格帯です。
国立公園を回る際は現地の治安がわからないような小さな都市で滞在することもありますし有名な観光地に滞在することもあります。ただ、そのどちらの場合も滞在するエリアで一番安い価格帯のホテルやモーテルは避けるようにしています。
これは、アメリカでは安いホテルが犯罪に使われることもあり、何かに巻き込まれるリスクを減らすためです。彼らは「彼らのビジネス」を行う為に部屋を借りるので、その地域でできるだけ安い部屋を利用することが多く、最安値に近いホテルやモーテルは危険度が増します。
学生時代やこのブログを始めた当時は「部屋が汚いだけだしその辺は我慢!」と、とにかく最安値に近いようなところに泊まったりもしていましたが、ここ数年で治安が顕著に悪化しているような地域もあるので最安値に近いホテルは念のため避けるようにしました。

良く使うホテルと価格
私が良くつかうホテルはHampton Inn、Home2Suites、Hilton Garden Inn等のHilton系で、基本的にはその中であれば価格優先で選びます。また、Hiltonの会員だからHilton系を使うだけで、もしなければ、同等クラスのHoliday inn ExpressやFairfield by Marriott、Best Westernなども見ます。価格はエリアによって異なりますが、直近のニューメキシコのロードトリップ(2025年4月)では税金と駐車場代込みで大体1泊150ドルで収めるように探しました。
場所を選ぶ
アメリカでは一つ先のブロックに行けば治安がガラッと変わることがあります。例えばアメリカの空港周辺でよくあることなのですが、空港の西側は安全でも東側にはドラッグユーザーが多い、またその逆など、隣接するエリアでも雰囲気が変わってきます。
もちろんレンタカーを利用しているので、西に行くのも東に行くのももどちらも大した距離の差ではないので、一応事前にそのエリアの周辺情報を調べたうえで滞在場所を選ぶようにしています。
また、あまり情報がないエリアの場合はホテルの価格から避けるべきエリアを見つけます。先ほどの例えのままで行くと、空港の西にあるHampton Innは120ドルだけど東にあるHampton Innは100ドルだとします。東の方がホテル自体が古い場合やセールでたまたま安い場合もありますが、こういった価格差は周辺の治安や利便性に直結している場合があります。
その為、自分が泊まるホテルに限らず、滞在候補の周辺に同じホテルが複数ある場合はエリア別の価格比較はエリアの良し悪しを見分けるのに役に立ちます。
例外もある:自分が知っている安全なエリアや、観光地のど真ん中、国立公園に行く人が滞在するエリアが決まっている場合(例えば、アーチーズに行く人は基本的にモアブで滞在)は上記の基準外で個人のロッジに泊まったり、節約のために少しランクを下げたホテルに滞在することもあります。
駐車場料金
駐車場料金もホテルを選ぶ際に必要な項目の一つです。
あるホテルでは1日12ドルの駐車料金がかかるが目と鼻の先にあるもう一つのホテルでは無料などということもあり、駐車料金は事前に確認してからホテルを決めるのが良いです。
とくに都市部に滞在する場合は1泊辺り10~25ドルくらいの駐車料金がかかることもあるので、意外と馬鹿になりません。
せっかく車があるので、安全であれば距離が少し離れていても駐車場が無料のところを選ぶのも良いです。ただ、国立公園を回る時に滞在するような街では駐車場無料の場所がほとんどです。
部屋の装備も!
ドライブルートの記事を書くときによく言ってる事なのですが、ロードトリップ中は冷蔵庫のある部屋を選ぶようにしています。ロードトリップ中に買った飲み物を翌日のために冷やしておいたり、クーラーボックス用の保冷剤を凍らせたりと何かと便利です。
とくに夏の国立公園巡りは暑い場所が多いので、そういう時は冷蔵庫は必須です。
また、Home2Suitesのように家族で長期滞在する人向けのリーズナブルなホテル(もちろん1泊の利用もできます)にはキッチンもついているので、旅の途中で少しヘルシーな食事を食べたい時や、外食代を節約したい時に滞在すると自炊ができて便利です。
そして、1週間ほどのロードトリップの場合は持って行く荷物を減らす目的で、途中で洗濯することもあります。その場合は、滞在のなか日にランドリーのついているホテルを選ぶこともあります。

朝食付きは◎
私が泊まるようなリーズナブルなホテルでも無料で簡単な朝食がついてくる事が多くあります。大体どこも朝6時~9時くらいまでが朝食時間で、その間は朝食エリアにシリアルやヨーグルト、パンなどがあり、自分で好きな物をとって食べるビュッフェ形式です。また、場所によってはソーセージやスクランブルエッグなどの温かい料理が出る場合もあります。
大した料理がふるまわれるわけでもありませんが、例えば朝食は追加料金がかかる場合であっても2人で10~20ドルくらいならロードトリップ中は早朝から開いているカフェを見つけて行くのも手間・時間・お金がかかるので、逆にお得です。
ただ、日の出を見に行く場合などは朝食時間の前に出発しなければいけない時もあります。
持って行くとよいもの
体を洗うタオル
「持ち物 | アメリカの国立公園を巡るロードトリップ」の記事内でロードトリップに持って行くと良いものとしてまとめていますが、体を洗う泡立ちの良いタオルを持って行くのが良いです。
国立公園を歩いて汗をかいたのに、ホテルのシャワーの水がちょろちょろでうまく体が洗えない場合や、硬水で全然泡が立たないなんてこともしばしばあります。
使い終わったらバスタオルにくるんでぎゅっと絞ればすぐ乾くので、持ち運びも苦になりません。
部屋の予備ロック
こちらも先ほどの記事で紹介していますが、ホテルによっては部屋の鍵があまり信用ならないような場合もあります。そんな時に便利な予備のロックを持って行くと安心です。
私が使っているのはドアの隙間に挟んでくさびを差し込むタイプのものです。
これを付ければ絶対に外から部屋の中に入れないというわけではないんですが、つけていないよりは部屋の中に侵入するまでに時間がかかるので、その間に誰かに助けを呼んだりと何かあった際の時間稼ぎにはなります。

最後に
1週間を超える長いロードトリップで途中に1日休憩を設けるなどしない限りは、ロードトリップ中に滞在先のホテルを楽しむような時間はほぼありません。
そのため、あくまでも安全第一であとは必要十分というラインのホテルを選ぶのが良いと思います。