日本とアメリカのレンタカーの違いについて説明します。
この違いを理解していないと、「なんか不快」な思いをしてしまうこともあります。
それは日ごろ慣れ親しんでる日本のサービスクオリティが高すぎて、「当たり前」に感じていることがアメリカでは「当たり前」でないことが多いからです。
日本とアメリカのレンタカーの4つの違い
サービス業でも係員は笑顔じゃない?
レンタカーは「笑顔を振りまく」のが仕事ではなく「車を貸し出す」のが仕事です。
ホスピタリティー満載の係員もいますが、特にアメリカ本土ではカウンターの係員が隣の係員と話しながらニコリとも笑わず契約書を作成し「ハイ、これカギ!」とカギを渡される場合もあります。これは、習慣の違いからくるもので、ここで気分を悪くしないようにしてください。
ある意味それが普通と考える方が良いと思います。
とはいえ、ウェルカムな笑顔を不快に感じる人はいないので、笑顔で対応してほしいところです。
予約は日本でも契約は現地!
日本から予約をしていく場合、または日本で既に支払いをしている場合も、あくまでもそれは予約の範囲です。
日本で予約や支払いをした内容を基に、現地カウンターでは予約時に申し込んでいない追加オプションや保険の希望を聞かれ、そして、車種のグレードアップの勧めを受けたりしながら契約書を作成します。
「なぜ予約した通りに全て用意しない?」と言っても、これがアメリカのスタイルです。
アメリカに限らず、大概の外国では同じです。安易に「YES」を使うと、いらないオプションをつけてしまったり、思わぬアップグレードをしてしまう場合もあります。
英会話がわからない場合も、契約書には加入オプションやその金額が記載してありますので、必ず確認してください。少しでもおかしいなと思ったら、その場で意思表示をすることが一番大事です。
まれに、契約手続きを進める中で金額が違っても「英語が得意じゃない」や「後ろに長蛇の列ができているから早く契約を終わらせたい」等の理由で「日本に帰ってから聞いてみよう!」という方もいらっしゃいます。
契約した内容でサービスを利用完了した後ではその契約に対して何も言えないということを覚えておいてください。
契約後、車を返却するまでは自分の責任
レンタカーの契約手続きが終わり車を借りだしたら、返却まで車に関するいかなる事も契約者の責任になります。営業所を離れる前に、必ず傷やへこみ、計器類の動作確認をしましょう。
アメリカでは良くあるのですが、レンタカーの貸出時に係員はお客に鍵を渡すだけで、一緒に車まで来て傷等の確認をしてくれません。そんな場合も、自分で車の確認をし、不備がある場合は近くの係員に必ず伝えてください。最近では貸出時に写真やビデオを撮影する方もいます。念には念を。
結局のところ、CDW/LDW(自車両損害補償)に入っていれば、傷をつけても免責負担金額無しに修理できる場合がほとんどですが、手続きが面倒ですし、何より旅行中に車のトラブルで時間を無駄にするのはもったいないです。
万が一の時の立証責任
日本に予約窓口があっても、レンタカーを利用するのはアメリカです。何かトラブルがあっても「言った・言わない」は証拠にはなりません。
何かトラブルがあった時は必ず後から第三者が確認できるように証拠を残しましょう。自ら立証できない場合は、契約書に基づいて事が進むので、いかに自分が正論を言っていても、受け入れてもらえないこともあります。
例えば、貸出時にガソリンが満タンに入ってる、ガソリン満タン返し不要のプランで申し込みをしました。しかし、実際はガソリンが3/4程度しか入っていなかったので係員に伝えたところ、「返却時に10ドル割引くよ!」と口頭で言われました。返却時に受付の係員にその旨を伝えましたが、「そんなの知らないよ」という顔をされ、結局割引してもらえなかったという事もあります。
これは係員も悪気があってやっているのではなく、イレギュラーな対応をする場合は、個別の情報をレンタカーのシステムでは管理しきれないことがあります。「割引するよ!」と言われた時に、その担当者の名前と簡単でもいいので「$10 off for gas」等を契約書に書いてもらうようにすると、返却時のトラブルを避けることができます。
まとめ
理解しがたい違いもありますが、慣れてしまえば大きな問題ではありません。このページの内容はあくまでも「日本とアメリカのレンタカーは違う」という事を把握していただければ、それで十分だと思います。