今日はレンタカーを複数人で運転したい場合に利用する追加運転者のオプションについて説明します。
※このページに出ている情報は2025年8月現在のものなので、借りる時によっては料金や条件が異なる場合もあります。
追加運転者とは
追加運転者とは現地ではAdditional DriverやAdditional Authorized Driverなどと呼ばれ、レンタカーの契約者以外にそのレンタカーを運転する人がいる場合に事前に申請して追加運転者登録をするオプションのことです。
このオプションを利用することで、追加の運転者がレンタカーを運転した場合も契約者同様の保険のサービスが受けられます。もし追加運転者登録していない方が運転し事故を起こした場合は、一切保険が適用されません。
料金
追加運転者のオプションを利用する場合は、1日当たり10~15ドル程度の追加運転者登録料がかかることが一般的で、長い期間利用する場合は最大の65~189ドル等の上限が設定されていることが多いです。
これは会社ごとに料金が違うだけでなく、借りる州や営業所によって料金が安かったりと規定が変わってくるので予約前に一度調べる必要があります。
また、追加運転者の料金は実際に追加運転者が運転した日数で計算されるのではなく、レンタカーの利用日数分かかります。
ポイント:各社が展開するお得なレンタカーパッケージプランには追加運転者が無料で登録できるオプションが含まれている場合もあります。また、エイビス、バジェット、アラモは配偶者は無料で追加できます(ハーツは無料で登録できるゴールド会員に事前登録すると配偶者の追加が無料になります)。
追加可能人数
追加可能な人数もレンタカー会社によって代わってきますが、私の知る限りではハーツとダラーは車の乗車定員まで(5人乗りの車なら4人の追加が可能)で、エイビスとバジェットは2名まで、そしてアラモは3~4名と場所によってかわってきます。
また、複数人の追加をする場合はその追加の人数分の料金がかかります。
必要なもの
追加運転者を登録するには、その登録される方もレンタカー契約者と同様に日本の運転免許証、国際運転免許証(もしくは免許翻訳フォーム)、そしてクレジットカードが必要になります。
申し込み&手続き
申し込みや手続きは基本的に現地のレンタカーカウンターにて行います。また、契約手続きを行う際は必ず契約者と追加運転者の両名がカウンターにいる必要があります。
そのため、予約時に追加運転者の事前申し込みの必要はなく、逆に予約時に付け加えてもらうこともできません。
途中から追加したい場合
もしレンタカーの途中で追加運転者を付け加えたい場合は基本的に例外として扱われてしまいますが、私の経験上、契約者と追加運転者の両名がレンタカーを借り出した営業所へ行き追加運転者の手続きをします。
そして、車を借出した営業所が直営店の場合は借出した営業所以外の直営店で手続きを行うことができる場合もありますが、会社によって規定は異なるので、車を借りる際に後から追加で運転者を登録したい旨説明して手続き方法を聞くようにしましょう。
料金:例外として追加運転者を追加した日からの日数で追加運転者の料金を計算してくれる場合もありますが、基本的にはレンタカー利用日数分すべてにかかります。そのため、1週間のレンタル中の最終日に追加登録をした場合も7日間の追加運転者登録がかかります。
ヤングドライバー(25歳未満)の追加運転者
ヤングドライバーは基本的には追加運転者として登録ができません。
もし、もう一方の運転される方が25歳以上の場合はメインの運転者(契約者)をヤングドライバーにし、追加で25歳以上の方を付け加える形になります(ハーツの場合はメインの運転者が25歳以上の場合に限り、追加で1名までヤングドライバーを付け加えることができます)。
いずれにせよ、1つのレンタカーに登録できるヤングドライバーは1名までです。
とは言え、卒業旅行などでヤングドライバーが複数人で運転したい場合は唯一アラモがメインの運転者がヤングドライバーの場合にもヤングドライバーの追加運転者の登録を認めています。
その為、メインの運転者を含む最大4~5名(人数は場所によって異なる)のヤングドライバーが一つのレンタルで運転することが可能です。しかし、運転される人数分の追加運転者料金に加えてヤングドライバー料金も人数分かかるので少し料金がかさんでしまいます。
アラモをご利用の場合はHowtoRoadTrip限定の割引もあり、1名まで追加運転者料金が無料のプランもあるのでこちらのサイトから申し込みをするか、電話でお問い合わせください(電話で問い合わせをするとその時ある一番安い料金で取ってもらえて、HowtoRoadTripの割引も使えるので、ウェブに出ている料金よりはだいぶ安くなると思います)。
各社の条件
会社ごとの規定をまとめます。
ハーツ
- 追加ドライバー料金:1日13.50ドル / 2週間以上は一律189ドル
- 追加ドライバー料金(ニューヨーク):1日5ドル / 1週間以上は一律35ドル
- 追加可能人数:メインの運転手を含む合計の運転手の数が乗車定員まで(5名乗りの車は4名まで追加登録可)
- ゴールド会員(無料登録可)になると配偶者(25歳以上)の追加運転手登録が無料
- カリフォルニアでは州法により家族(25歳以上)の追加運転者登録はすべて無料
ヤングドライバーについてメインの運転者が25歳以上の場合に限りヤングドライバーを1名まで追加運転手として登録が可能(ヤングドライバー料金も別途かかる)。ヤングドライバーがメインの運転手の場合25歳以上の方しか追加運転手登録はできない。
アラモ
- 追加ドライバー料金:1日15ドル
- 追加ドライバー料金(ニューヨーク):1日5ドル
- 追加可能人数:3~4名(利用する州による)
- 配偶者の追加運転手登録が無料
- カリフォルニアでは州法により家族(25歳以上)の追加運転者登録はすべて無料
ヤングドライバーについてヤングドライバーが年齢の制限を受けずに追加運転者として登録できる唯一のレンタカー会社。その際、追加の方は追加運転者の料金とヤングドライバー料金(1日25ドル)の2つがかかる。
エイビス
- 追加ドライバー料金:1日13ドル / 1週間以上は一律65ドル
- 追加ドライバー料金(ニューヨーク):1日5ドル / 1週間以上は一律35ドル
- 追加ドライバー料金(ネバダ):1日11ドル / 1週間以上は一律55ドル
- 追加可能人数:2名
- 配偶者(25歳以上)の追加運転手登録が無料
- カリフォルニアでは州法により家族(25歳以上)の追加運転者登録はすべて無料
ヤングドライバーについてヤングドライバーを追加運転手に登録することはできない。ヤングドライバーを含む2名以上(追加の方が25歳以上)で運転する際は、ヤングドライバーがメインの運転手になり、25歳以上の方を追加として登録する。
バジェット
- 追加ドライバー料金:1日13ドル / 1週間以上は一律65ドル
- 追加ドライバー料金(ニューヨーク):1日3ドル
- 追加ドライバー料金(ネバダ):1日11~13.75ドル
- 追加可能人数:2名
- 配偶者(25歳以上)の追加運転手登録が無料
- カリフォルニアでは州法により家族(25歳以上)の追加運転者登録はすべて無料
ヤングドライバーについてヤングドライバーを追加運転手に登録することはできない。ヤングドライバーを含む2名以上(追加の方が25歳以上)で運転する際は、ヤングドライバーがメインの運転手になり、25歳以上の方を追加として登録する。
ダラー
- 追加ドライバー料金:1日13.50ドル / 2週間以上は一律189ドル
- 追加ドライバー料金(ニューヨーク):1日5ドル / 1週間以上は一律35ドル
- 追加可能人数:メインの運転手を含む合計の運転手の数が乗車定員まで(5名乗りの車は4名まで追加登録可)
- カリフォルニアでは州法により家族(25歳以上)の追加運転者登録はすべて無料
- 配偶者(25歳以上)の追加運転手登録は有料(日本では展開していないExpress会員を利用すれば無料)
ヤングドライバーを追加運転手に登録することは不可。
後書き
長距離を走る予定のある方は万が一を考えて運転を交代できるように追加登録をしておくことをおすすめします。学生等、25歳未満の方が長距離ロードトリップなどで複数人の運転手を追加する場合はアラモ一択に絞られてしまいます。
運転は無理せず交代しながら楽しみましょう!